「仕事部屋を訪ねて」片岡さつき(作家・美術教師)

画家として作品を作りながら、アトリエで子供向けの絵画指導を行っている片岡先生。トライトーンでは10年以上デッサン指導をしています。作品を作ることについて、そのインスピレーションの元などをインタビューしました。

■油絵を描き始めたのはいつですか?

実は、子供のときからアトリエに通っていたんです。油絵は中学生のときにはもう描いていました。先生のまねをして描いていたので、レトロなタッチで。

■では、自然と美大に進んだんですね。

最初は大阪で絵画教室に行っていたのですが、親の転勤でたまたま東京に行くことになって。そして、東京で1浪して多摩美術大学に行きました。東京では知り合いもいなかったので、全部自分で調べて、予備校に行って。

■ゼロからのスタートだったんですね。

今までとは、もう使っている道具からして違うんですよ。周りを見て、全然違う!と思って。でも、まっさらな状態から、知り合いもいない中から始めたのは、タイミングが良かったと思います。

■大学ではどんな作品を作っていたんですか?

私は抽象画を描いていましたが、周りの人はいろいろでした。油絵科って、油絵を描くとは限らなくて、立体や映像を作る人もいるし、いろいろなんです。その中、私はずっと油絵をやっていました。

■具象画には興味はなかったのですか?

大学では具象の方が少ないんですよね。あ、でも具象を見るのは大好きなんです。自分ではやらないけど、すごいリアルな具象とか、いまでは失われているようなものすごい技術を使った作品を見るのが好きなんです。

■仏像巡りが好きと聞きましたが…

そうです。最初は関西地方にいたので、京都の仏像を見て回ったりしていました。今でも昔の作品を見るのは好きです。この技術はすごいというものに出会うと楽しいですね。それから、教室でもそうですが他の人の作品を見るのもとても大事で、自分にないものを受け取っている気がします。

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