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3DCGをやっていますが、何に気をつけてデッサンをすべきですか?

デッサンQ&A吹き出し用画像男性3
ヤマダさん

3DCGをやっていますが、何に気をつけてデッサンをすべきですか?

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

実践的に役に立つのは、物体の構造と、質感(テクスチャ)でしょう。

缶を鉛筆で描くとなると、かなり苦戦しますが、CGだとすぐに作れます。
ですが、缶などの見慣れたものも、頭で思っている以上に特徴があります。
少しでも長くしたり、細くすると、とたんに缶に見えなくなります。

実際にCGで作るときには現物を見ながら作ればよいのですが、初心者はどこを見るべきか分からず、ただの筒を作り、
それにテクスチャを貼り付けて終わりにしてしまう人もいます。
例えば、缶は飲み口のところに傾斜がついていますが、
これは唇があたる角度などを考えて作られています。

こういう、ポイントとなる特徴を頭に入れながら物を見るクセをつけるために、構造や特徴的な形に気をつけてスケッチすることをお勧めします。

テクスチャは、鉛筆の使い方を工夫するなりして、
筆圧やハッチング、鉛筆の濃さを変えるなどで色々と試してみてください。
もし鉛筆でうまく描けるなら、スキャニングして素材として使っても良いですし、写真などを下敷きにして、PC上でタブレットなどで描き加えることもできます。

デッサンやスケッチの枚数を重ねていくうちに、違うものなのに描き方が似ているテクスチャがあることにも気がつくでしょう。
これを応用して、身近な写真から様々なテクスチャを作ることもできるようになると思います。

以上がすぐに役立つところだと思いますが、リアルなライティングをCG上で再現するためにも、実際の光や陰影を知ることも大事だと思います。
ぜひ、総合的に広い視野をもって描かれることをお勧めします。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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