デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 応用技法編

複数のモチーフが同じ台に乗っているように見えません。

デッサンQ&A吹き出し用画像女性1
サトウさん

複数のが同じ台に乗っているように見えません。

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ
最初の頃は、立方体の物体が二つ、バラバラに台に乗っているだけでも、
形を取っていくのに苦労します。
球体は地面と点で接しているので大丈夫なのですが、円柱や長方形は、遠近法を理解しないと難しいところです。

遠近を描く場合、ひとつは体感して、見たままをテクニックを使って描く方法、もうひとつは理論で理解して描く方法があります。

見たままを描くには、イーゼルやそれに代わるものを使用し、例えば立方体が2つあるとしたら、そのそれぞれの辺をそのまま書き取ります。
 
方法としては、鉛筆を持ち、肩から手までを曲げずにまっすぐ伸ばして、
片目で、辺の傾きと鉛筆の傾きを合わせます。
そのまま肩からまっすぐ紙の上に手を持ってきて、鉛筆で線を引きます。

繰り返しやっていると、だんだんと傾きを取りやすくなってくると思います。

もうひとつ、知識を得ることもお勧めします。
いくら傾きを手で測って描いても、多少の誤差はあります。
特に円柱の仕組みなどは知っておくとよいと思います。

円柱は立方体の箱の中にあると考えてみましょう。
そうなると、もちろん床に接している円形の形にも奥行きがあるわけです。
また、上辺と下辺の形は違います。同じ楕円ではありません。
このような知識は文章では難しいので、本などで基本を押さえておきましょう。

上記をきにしつつ、一つ一つのをバラバラに描くのではなく、全体的に描き上げていくように注意すると、だんだんと自然に地面に接している絵になってくると思います。
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でよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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