デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 知識編

色々なメーカーの鉛筆がありますが、どう選べばよいでしょうか?

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スズキくん

色々なメーカーの鉛筆がありますが、どう選べばよいでしょうか?

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

デッサンで主に使用される鉛筆は、三菱鉛筆の「ユニ」「ハイユニ」や、ステッドラー社の「ルモグラフ」といったブランドが有名です。
その他にも、トンボ鉛筆やヴァンゴッホなど、様々なメーカーがデッサン用の鉛筆を製造しています。

デッサンを始めるにあたり、まずは手に入りやすい一つのブランドで、基本的な硬さを一通り揃えてみましょう。
最も一般的なのは、おそらく三菱鉛筆の「ユニ」かと思います。
最初のうちは、4Bから3Hくらいまでの範囲があれば、ほとんどのデッサンに対応できるでしょう。
(ちなみに、FはHBとHの間に位置する硬さですので、こちらも揃えておくことをお勧めします)

(参考リンク 鉛筆は沢山種類がありますが、どこで使い分けるのでしょうか?)

最初に一つのメーカーに絞るのには理由があります。
まずそのメーカーの鉛筆の描き味に慣れ、それを基準にしてから、他の鉛筆を試していく方が違いが分かりやすいからです。
というのも、同じ「HB」という表記でも、メーカーによって硬さや色の濃さが微妙に異なります。

例えば、「ユニ」と「ハイユニ」は比較的似た色味ですが、ステッドラーの「ルモグラフ」は、「ユニ」より一段階ほど硬い印象です。
感覚的には、「ユニ」のHBと「ルモグラフ」のBが、同じくらいの濃さだと感じるでしょう。
こうした特性を理解した上で、より硬質なデッサン表現をしたい場合はルモグラフを買い足すなど、自分の基本となるシリーズに、必要に応じて他の鉛筆を追加していくのが良い方法です。

鉛筆は一本90円から140円程度と、他の画材に比べて安価なのも魅力です。
値段の差は、メーカーによる違いもありますが、例えば同じ三菱鉛筆内でも、普及品の「ユニスター」、定番の「ユニ」、高級品の「ハイユニ」では、芯の減りの速さなどが少し異なります(一般的に、安価なものほど減りが早い傾向があります)。

また、「ユニ」と「ハイユニ」を比べると、「ハイユニ」の方がより黒がはっきりと、クリアに発色します。
もっとも、これはかなり描き込んだ人でないと分からないほどの、ごく僅かな差ではあります。

何よりもまず、デッサン用の鉛筆として、自分が基準とするメーカーを一つ決めること。
そして、その鉛筆の特性にじっくりと慣れるところから始めてみてください。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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