デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 基礎技法編 知識編

解剖の本(骨や筋肉が載っているもの)は必要でしょうか?

デッサンQ&A吹き出し用画像男性1の2
タナカくん

解剖の本(骨や筋肉が載っているもの)は必要でしょうか?

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

全身骨格と頭蓋骨の、正面と側面の図は、手元に一つは用意しておきましょう。
人物をデッサンする上で、骨格の理解は必須と言えます。

描き慣れていないと、つい表面の輪郭線だけを追ってしまいがちですが、その下にある構造が分かっていないと、説得力のある人体は描けません。
骨の形を知っていると、様々な応用が効くようになります。

特に頭蓋骨は、一度じっくりとスケッチしておくことをお勧めします。
その後、自分の顔を実際に触って、骨格を確認してみてください。
皮膚の上から触れて、すぐに硬い骨を感じられる部分があるはずです。
顔であれば、こめかみ、眉の上、耳の下の顎の角など。体であれば、指の関節や膝小僧などもそうですね。

これらの部分は、関節が動いたり、耳のような器官があったりと、厚い肉がつくと機能的に不都合が生じる場所です。
そのため、体型に関わらず、脂肪がつきにくいという特徴があります。
(例えば、どんなに太っている人でも、眉間が肉で前にせり出す、ということはありませんよね)

こうした「肉がつきにくい場所」を覚えておくと、様々な体型や年齢の人を描き分けやすくなります。

例えば、高齢の方を描くなら、これらの骨格の位置は変えずに、それ以外の肉付きの良い部分が重力で垂れ下がっているように描きます。
痩せている人なら、顔全体を頭蓋骨の形に近づけて描き、太っている人なら、まずこれらの「位置の変わらない箇所」を押さえた上で、他の部分に肉付けをしていくのです。

もし余裕があれば、骨格だけでなく、筋肉の形についても学んでおくと、さらに人体のデッサンがしやすくなります。
ぜひ、トライしてみてください。

トライトーン・アートラボ_デッサン教室デッサンQ&Aバナー

デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


-デッサンの壺- -デッサン あれやこれや--, デッサン質問箱, 基礎技法編, 知識編
-

関連記事

立方体を描くのに、測りながら描いたのですが、どこかが変に見えます。

スズキくん 立方体を描くのに、測りながら描いたのですが、どこかが変に見えます。 センセイ 角度や長さを測りながら丁寧に描いたはずなのに、なぜか形がおかしくなってしまう。それが、多くの初心者が最初につま …

どんな段階を踏んで、デッサン力が付くのでしょうか。

サトウさん どんな段階を踏んで、デッサン力が付くのでしょうか? センセイ 「デッサン力」という言葉は定義が曖昧ですので、ここで私なりに三つの段階(フェーズ)に分けて定義してみたいと思います。 第一の段 …

描画方法を勉強したいのですが、どうすればよいですか?

スズキくん 描画方法を勉強したいのですが、どうすればよいですか? センセイ 絵の世界にも、様々な「理論」が存在します。多くの関連書籍が出版されていますので、一度読んでみるのも良いでしょう。例えば、脳と …

他人の絵は批評できますが、自分の絵は分からないのですが。

ヤマダさん 他人の絵は批評できますが、自分の絵は分からないのですが。 センセイ 私がデッサンについてアドバイスをする際、特に強調してお伝えするのが「描いている最中に、判断をたくさんすること」です。これ …

輪郭線が濃くなってしまうのですが…

タナカくん 輪郭線が濃くなってしまうのですが… センセイ モノの形を捉えるとき、私たちはつい「輪郭線」を頼りにしがちです。しかし、現実の世界にはっきりとした線など存在しないのに、なぜか私たちの目には線 …

error: