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木炭デッサンと鉛筆デッサンの違いは?初心者はどちらをやるべきですか?

デッサンQ&A吹き出し用画像男子高校生
スズキくん

木炭デッサンと鉛筆デッサンの違いは?初心者はどちらをやるべきですか?

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

鉛筆デッサンが、主に「線」を重ねて描いていくため、比較的時間がかかるのに対し、木炭デッサンは、よりスピーディーな描画が可能です。

鉛筆では何分もかかるような広い面積も、木炭を横に寝かせて使えば、「面」として一気に黒くすることができます。
そして、そこから食パンや練り消し、指などを使って炭を取り除いたり、また炭を乗せたりもできます。
鉛筆が主に色を「足していく」感覚なのに比べ、木炭は「足したり、引いたり」しながら描いていく感覚です。

私自身は、デッサンという行為においては、木炭の方がより本質的で易しい、と考えています。
しかし、画材そのものに慣れるには少し時間が必要なため、多くの方にとっては、普段から使い慣れている鉛筆の方が、とっつきやすいと感じるかもしれません。
また、鉛筆は自宅で描いてもあまり汚れず、手軽に扱えるという利点もあります。

ですから、デッサンを始める最初のステップとしては、まず手に入りやすい鉛筆から始めるのが良いでしょう。
そして、練習を続ける中で、「もっと大きな画面で描きたい」「手を使って、より直感的に描きたい」と感じるようになったら、その時に木炭を試してみる、という順番がお勧めです。

ただし、木炭を初めて使う際は、一度どこかで習ったり、経験者の描き方を見たりすることをお勧めします。
もし鉛筆と同じような感覚で描いてしまうと、木炭ならではの「大胆さ」や、大きな「面」で捉える感覚、そしてまるで「粘土をこねるように」手で描く楽しさを、十分に味わうことができないからです。

鉛筆デッサンに慣れてきたり、少し飽きてきたりした方は、ぜひ一度、この非常に面白い画材に挑戦してみてください。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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