デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 基礎技法編

布や服のしわを描くのが苦手です。

デッサンQ&A吹き出し用画像女性1
サトウさん

布や服のしわを描くのが苦手です・・

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

布などの「しわ」を描くとき、一本一本の線を追いかけるように描くとうまくいかないことが多いです。まずは、しわを線ではなく、立体的な「面の連続」として捉えるように意識を変えてみましょう。へこんで陰になっている部分だけを描くとただの線になってしまいますが、その隣にある、光が当たって出っ張っている面とセットで捉える。この意識が、しわを立体的に見せる第一歩です。

次に、細部のしわに囚われすぎず、布全体の「大きな流れ」を見るようにしましょう。一見、無数にあるように見える細かいしわも、引いて見てみれば、必ず大きな流れの中に存在しています。その流れは、布が何に掛かっているか、中のモノの形はどうか、重力はどちらにかかっているか、といった物理的な要因によって決まるのです。

つまり、「しわそのものを描く」という意識から、「しわを利用して、その布の重さや厚み、中にあるモノの形を表現する」という意識へ切り替えること。この考え方の転換こそが、しわを上手に、そして楽に描くための最大のコツと言えるでしょう。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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