デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 応用技法編

人物の全身を描くとバランスがおかしくなります。

デッサンQ&A吹き出し用画像女性2の2
タカハシさん

人物の全身を描くとバランスがおかしくなります・・・

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

人物は、普段からよく見慣れているだけに、かえって造形的な勘違いをしたまま、思い込みで描いてしまいがちなモチーフです。そして、見慣れているからこそ、少しのバランスの狂いにもすぐに気づいてしまいます。特に全身を描く際には、脚が短くなったり、手足が小さくなったりといった間違いがよく起こります。

こうした狂いをなくすために、まずは人体の一般的なサイズや比率を覚えておきましょう。写真などに線を引いて何頭身あるか数えてみたり、体を4分割してどの位置に何が来るのかを確認したりするのも良い方法です。例えば、全身のちょうど真ん中の位置には、だいたい手首のあたりが来ます。これは、6頭身の人物なら3頭身目の部分にあたります。このようにして、腕の長さなどの目安を知っておくと便利です。

同じように、手足の大きさも確認しておきましょう。手のひらは、顔の大きさと比べてみると、想像以上に大きいことに気づくはずです。また、足の大きさは、肘から手首までの長さと、ほぼ同じくらいになります。

これらの比率を念頭に置いた上で、実際の描き方も工夫しましょう。頭から足先までを順番に描いていくのではなく、まず頭の大きさを決めたら、次に全身の重要な関節などの位置をざっと描き入れます。そうして体全体のバランスを大まかに取ってから細部を描き進めるようにすると、プロポーションの狂いをぐっと減らすことができるでしょう。

トライトーン・アートラボ_デッサン教室デッサンQ&Aバナー

デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


-デッサンの壺- -デッサン あれやこれや--, デッサン質問箱, 応用技法編
-, , , ,

関連記事

デッサンは、使える技術ですか?

スズキくん デッサンは、使える技術ですか? センセイ 現代では、鉛筆はシャープペンシルに、紙はPCやタブレットにと、道具は大きく変化し、昔ながらの鉛筆と消しゴムで絵を描く機会は少なくなりました。そうい …

絵を描く仕事に就きたいのですが、絵が好きなだけではだめですか?

スズキくん 絵を描く仕事に就きたいのですが、絵が好きなだけではだめですか? センセイ 「絵が好き」という気持ちからスタートするのは、もちろん大丈夫です。ただ、覚えておいてほしいのは、「好き」というだけ …

手早く描くことが難しいです。

ヤマダさん 手早く描くことが難しいです・・・・・ センセイ 描くスピードを上げる二つのコツ   デッサンの最初の段階で、全体の形を正確に捉えるには、実は**「手の速さ」**が欠かせません。 手の動きの …

広い面積を塗るときに、塗りむらができてしまいます。

タナカくん 広い面積を塗るときに、塗りむらができてしまいます。 センセイ 広い面積を鉛筆で均一に塗ろうとしても、意図しないムラ(マチエール)ができてしまったり、何度塗り重ねても濃い色にならず、ぼんやり …

たくさん線を引いて描くのですが、もう少しスッキリ描きたい。

サトウさん たくさん線を引いて描くのですが、もう少しスッキリ描きたい。 センセイ クロッキーやデッサンの初期段階で、たくさんの線を引きながら形を探っていく、という方は多いと思います。このやり方自体は、 …

error: