デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 知識編

目の前にモデルがいないと、うまく人物を描くことができないのですが。

デッサンQ&A吹き出し用画像女性1
サトウさん

目の前にモデルがいないと、うまく人物を描くことができないのですが…

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

これは、手癖だけで描いている段階や、モデルを見ているようで見ていない段階よりは、先に進んでいる証拠です。
そこから、さらにステップアップするための方法を二つご紹介します。

一つ目の方法は、時間がかかるように見えて、実は一番の近道かもしれない「急がば回れ」の道、すなわち「ひたすら数をこなす」ことです。
絵が上手な人は、生まれつきスラスラ描けるように思われがちですが、誰もが例外なく、膨大な量の練習を積み重ねてきています。

私も昔、一週間で100枚のクロッキーという宿題を出され、山手線をぐるぐる回りながら必死で描いた経験があります。
とにかく大量に描いていると、理屈ではなく、感覚で「なんとなく分かってくる」瞬間があるのです。

たくさん描いた後で自分の絵を見返し、少しでも良いと思えるものがあったら、それをじっくり眺めて、描いた時の感覚を思い出してみてください。
どんな線の動きだったか、目と手でその線を追ってみる。
そして、その感覚を頼りにもう一度描いてみると、現実を一段階自分の中で消化した、あなたなりの形が描けるはずです。
このとき、「腑に落ちる」感覚があれば、しめたものです。

もう一つの方法は、人体の「構造」を理解し、理論的に形を捉えていくアプローチです。
これに関しては、人物の描き方の本が多数出版されており、様々な考え方が紹介されています。

例えば、人物を「肉体」として捉えるのではなく、「点と線で結ばれた構造体」として、ごく単純な形で捉える練習です。
子供が描くような、丸い頭に線だけの手足がついた絵でも構いません。

人物写真を見ながら、その表面の輪郭ではなく、中にある「骨格」を描き出すような感覚で、線でラフに捉えてみてください。
(表面をなぞってしまうと、また「見ながらでないと描けない」状態に戻ってしまいます)
どんなに複雑でカッコいいポーズも、この「線人間」ならすぐに描ける、というレベルまで練習してみましょう。

そうした練習を重ねることで、人体の構造が、これまた感覚的に分かってきます。
その上で改めて人物を見ると、以前よりもずっと「腑に落ちる」感覚で、形を捉えることができるようになっているはずです。

ここで紹介した以外にも、様々な方法がありますので、本などで研究してみるのも良いでしょう。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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