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人体を描くのに参考に出来る参考書や書籍はありますか?

デッサンQ&A吹き出し用画像男性3
ヤマダさん

人体を描くのに参考に出来る参考書や書籍はありますか?

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

人物デッサンの技法書として、昔から長く使われている定番の本が二冊あります。
一冊はジャック・ハムの「人体のデッサン技法」
もう一冊はアンドリュー・ルーミスの「やさしい人物画」です。

どちらも1970年代に出版された古い本ですが、今なお売れ続けている名著です。
さすがに中のイラストの髪型や服装には、古き良きアメリカといった雰囲気を感じさせますが、人体の捉え方など、現在でも参考にできる部分は非常に多く含まれています。

特にイラストレーション系の絵を描く方には、ジャック・ハムの「人体のデッサン技法」がお勧めです。
人体の構造を捉えるための実践的なコツが多く掲載されており、薄い本ながら非常に中身の濃い一冊です。
一方、「やさしい人物画」は、純粋な技法書というよりは、よりアート表現に寄った内容で、美しい鉛筆の作例が豊富に載っているのが特徴です。

これらの技法書とは別に、より詳しい「骨と筋肉」に関する解剖学の本も一冊手元にあると、理解が深まります。
もちろん、上記の技法書の中にも骨格のイラストは載っていますので、最初のうちはそれを見て描くだけでも十分です。

その他には、様々なポーズを収録した「ポーズ集」なども、制作の参考として非常に便利です。
もし選ぶのであれば、イラストではなく写真で構成されたものをお勧めします。
現在では、格闘技やアクションポーズ、日常の基本ポーズなど、様々なテーマのポーズ集が見つかるはずです。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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