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絵が描けなくてもデザイナーになれると聞いたのですが?

デッサンQ&A吹き出し用画像女性1
サトウさん

絵が描けなくてもデザイナーになれると聞いたのですが?

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

デザイナーで絵を描けない人はたくさんいます。
絵を描く技術そのものは、デザインには必要ないことが多いですね。

デザインのお仕事は、業種によって様々なので一概には言えませんが、
基本的には「設計」「構想」がデザイナーの仕事です。
その「設計図」「構成図」「構図」を元に、
イラストレーターなどの職人や業者に様々なパーツを発注します。

webデザインも、グラフィックデザインもアパレルもそういう考えですが、
絵が描ける人は、デザイン以下の仕事を全てひとりで受け持ち、
そのために統一感のある、絵とデザインがピッタリ張り付いたデザインを
する方も多くいます。

一方、デザイナーとして仕事をしている方で、
絵が描けるようになればよいのに…と思う方は少なくありません。

上記のように、もっと細部までデザイナー自身で作りこみたい。
またはちょっとしたカットなら、自分でやってしまいたい。
お客さんの前でさらさらとラフを描けるようになりたい。
このような理由のかたが多くいます。

そして、デッサンなどの勉強を始めた方に話を聞くと、
上記の理由よりも「良いものを見分けることができるようになった」
「仕事を発注しているイラストレーターの質を見分けられるようになった」
「構図について、もっと考えるようになった」という答えが多く帰ってきます。

絵を描いてみることによって、デザイナー自身が良い目を持ち、
仕事にフィードバックできることは多くあるのでしょう。

ですから、絵がかけなくてもデザイナーになることはできますが、
デザイナーとして活躍していく上で、さらに自分の意匠を表現し、
モノを見る目を養うために、絵を描くことはプラスになるのだと思います。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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