デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 応用技法編

資料がないとうまく絵が描けません。

デッサンQ&A吹き出し用画像男性3
ヤマダさん

資料がないとうまく絵が描けないんですよね・・・

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

良い絵を描くために、普段から資料を集める習慣をつけましょう。今はインターネットですぐに画像検索ができますが、気に入った写真やイラストを切り抜いてスクラップブックを作っておくと、いざという時にとても便利です。自分の「好き」が詰まった一冊になるので、好みの傾向を把握するのにも役立ちますよ。

そして、物理的な資料集めと同時に、ぜひ「頭の中」にも資料を集めていきましょう。自分だけの図書館を頭の中に作り上げるような感覚です。

そのための最も効果的な方法が、普段からクロッキーをすることです。これは単にスケッチをするのではなく、頭の中に「あらゆるモノの構造図鑑」を作り上げるつもりで行います。絵の上手い下手は関係ありません。大切なのは、そのモノがどういう仕組みで成り立っているのか、構造をしっかり理解しながら描くことです。

この訓練を続けると、たくさんのモノの構造が自然と頭にインプットされていきます。この頭の中の「構造図鑑」を参照すれば、想像でメカをデザインしたり、同じモチーフを様々な角度から自由に描いたりすることができるようになります。ただ写真を見て描き写すだけでは得られない、本質的な応用力(汎用性)が身につく、とてもおすすめの練習法です。

トライトーン・アートラボ_デッサン教室デッサンQ&Aバナー

デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


-デッサンの壺- -デッサン あれやこれや--, デッサン質問箱, 応用技法編
-, ,

関連記事

モチーフの色や模様と、陰影が一緒になると、よく分からなくなります。

サトウさん モチーフの色や模様と、陰影が一緒になると、よく分からなくなります。 センセイ りんごのように、表面に複雑な色や模様があるモチーフのデッサンでは、「どこまでが模様で、どこからが陰影なのか」が …

写実的な絵は描くつもりはないのですが、デッサンをやる必要はあるの?

タナカくん 先生、わたしは写実的な絵を描くつもりはないのですが、デッサンをやる必要はあるますかね? センセイ 目で見たものを、自分の手でそっくりそのまま描き出せたら素敵だと思いませんか? デッサンはそ …

石膏像を描くメリットは?

タナカくん 石膏像を描くメリットは? つぼねこ 石膏像を前にイーゼルを立ててデッサン…なんて、いかにも「芸術家」って感じでカッコええよな。せやけど、いざ実際に描いてみると、泣きたくなるくらい難しいもん …

イラストレーターになりたいのですが、どうすればよいですか?

スズキくん 友達がイラストレーターになりたいそうなのですが、なにかアドバイスはありますか? センセイ 昔、石ノ森章太郎先生が「漫画家になりたいのですが」という子供の質問に、「色々な角度からモノを見る目 …

木炭で描くときに、細かい質感が表現しにくいのですが。

タナカくん 木炭で描くときに、細かい質感が表現しにくいのですが。 センセイ 木炭はデッサンで使われる代表的な画材で、素早く直感的な描画ができるという特徴があります。濃くしたいと思えば一瞬で濃くでき、逆 …

error: