デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 基礎技法編

輪郭線が濃くなってしまうのですが…

デッサンQ&A吹き出し用画像男性1の2
タナカくん

輪郭線が濃くなってしまうのですが…

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

モノの形を捉えるとき、私たちはつい「輪郭線」を頼りにしがちです。しかし、現実の世界にはっきりとした線など存在しないのに、なぜか私たちの目には線が見えてしまいますよね。

では、その「線」の正体は何なのでしょうか。それは、隣り合う「色の差」であり、光が生み出す「明暗の差」に他なりません。私たちが輪郭線として認識しているのは、実はこの境界部分なのです。

ですから、これからは「線を引く」という意識を一度リセットして、代わりに「色の差」や「明暗の差」そのものを描くようにしてみましょう。例えば、鉛筆で広く塗った上から、練り消しゴムで明るい部分の形を”抜いていく”作業も、まさにこの「差を描く」感覚を掴むのに最適な練習です。線を引くのではなく、光と影の面で形を捉える。この意識の転換が、絵のリアリティを大きく変えてくれます。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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