デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 基礎技法編 知識編

鉛筆は沢山種類がありますが、どこで使い分けるのでしょうか?

デッサンQ&A吹き出し用画像男性1の2
タナカくん

鉛筆は沢山種類がありますが、どこで使い分けるのでしょうか?

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

デッサンに使う鉛筆は、まずHBやFを中心に、その前後の硬さを2、3本揃えれば大丈夫です。慣れないうちは、跡が残りにくく修正しやすい、少し柔らかめの鉛筆から試してみるのが良いでしょう。その際、筆圧をかけすぎて紙の表面の凹凸(紙の目)を潰してしまわないように、気をつけることが大切です。

そこから先は、ご自身の好みや描きたい表現に合わせて、色々と研究していくことになります。その試行錯誤こそが、あなただけの「個性」につながるのです。例えば、同じ白い布を描くのでも、2Bで描くのとHで描くのとでは、全く違った表情になります。筆圧を優しくしてみたり、逆に強くしてみたり。こうした「研究」は、絵の技術を深める上で非常に楽しく、重要な過程です。

もちろん、絵には基本的な「王道」と言われる描き方もありますが、誰もが同じ表現では面白くありません。ぜひ、あなただけの描き方を見つけ出し、自信を持ってそれを追求してみてください。

ちなみに、豆知識として、鉛筆の硬さの記号は

Hが「Hard(硬い)」

Bが「Black(黒い)」の頭文字から来ています。そして

Fは「Firm(しっかりした)」を意味します。

鉛筆の硬度一覧を見ると、HとBの間にHBがありますが、そのHBとHの間にこのFが位置しているのが、少し面白いポイントですね。

鉛筆の濃淡階調の模式図
鉛筆の硬度・濃度のイメージ図
デッサンQ&A吹き出し用画像つぼねこ
つぼねこ

わしゃ 毛を綺麗にしてもらう時のブラシは

硬めが好きやぁ💛

トライトーン・アートラボ_デッサン教室デッサンQ&Aバナー

デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


-デッサンの壺- -デッサン あれやこれや--, デッサン質問箱, 基礎技法編, 知識編
-, ,

関連記事

講師成冨の動画配信「デッサンの道具の説明」

関連投稿: 鉛筆は長く削ったほうがよいのでしょうか? 知識編一覧【デッサン質問箱】 鉛筆のタッチを強く出すのと出さないのは、どちらがよいのですか? 応用技法編 一覧【デッサン質問箱】   靴が上手く描 …

 デッサンにおいて、完成とはどういう状態を言うのでしょうか。

スズキくん デッサンにおいて、完成とはどういう状態を言うのでしょうか? センセイ 私たちのスクールでは、一枚のデッサンを「4時間で仕上げる」「6時間で仕上げる」というように、制作時間に締め切りを設定し …

描き終わって初めて構図の悪さに気づくことが多いです。

サトウさん 描き終わって初めて構図の悪さに気づくことが多いです。 センセイ 絵を描く上で、構図は最初が肝心です。描き始めてから途中で構図を大きく変更するのは非常に難しく、もし修正できたとしても、多くの …

形が取れていない要因と改善策を教えてください?

ヤマダさん 形が取れていない要因と改善策を教えてください? センセイ ●短い線をつないで描いている場合● 絵を描いているとき、自分が描いている部分しか見ていないと思われます。 線が短い(ストロークが短 …

どんな画材で描くと良いですか?

サトウさん どんな画材で描くと良いですか? センセイ   鉛筆、木炭、ペン、コンテなど、基本的には何を使っても構いません。 クロッキーに使う画材は、ペンやボールペンのように「消せない」画材をあえて使っ …

error: