デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 応用技法編 知識編

写真とデッサンの共通点はありますか?写真の鑑賞方法も知りたいです。

デッサンQ&A吹き出し用画像女性1
サトウさん

写真とデッサンの共通点はありますか?写真の鑑賞方法も知りたいです。

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

写真も絵も、世界の一部分を切り取ったものに他なりません。

しかし、絵は必ずしも目(レンズ)で見たものを描くとは限りません。
脳の中で見たものを描いたり、目で見ても、脳で処理してから描く事になります。
デッサンの場合は見て描くのですが、やはり脳での処理が必要となります。

レンズ→脳→作品 という流れです。

写真は全てレンズ(目)を通して写されたものです。
その中でも、作品として撮られたもの(偶然シャッター押したものは含みません)の場合は、撮影者の意図が入っています。

脳→レンズ→作品 という流れです。

もちろん、どちらも様々な技術や道具が必要であったりともう少し複雑ですが、どちらも共通しているのは「脳」=「人間」が関与していること。
同じモチーフを描いても、写真を撮っても、全て違うものができます。
違う人間が関与するのですから、当たり前です。

当たり前のことですが、そこの部分を楽しむのが、鑑賞の面白さでしょう。

また、構図、トリミング、光の見せ方などは絵を描く人にも役に立ちますが、もともとは、技術を見せるために作品が存在するのではありません。

なぜ、このモチーフを、こう見せたのか、またはどんな作品を作ろうとして、このモチーフ、アングルを選んだのか、作者の気持ちや感覚に同調したり、そこからイメージを広げたり、自由に楽しみながら鑑賞することをお勧めします。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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