デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 基礎技法編

石膏で描きやすい場所を教えてください。

デッサンQ&A吹き出し用画像男子高校生
スズキくん

石膏で描きやすい場所を教えてください。

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

石膏の種類によって、定番と言われる位置はありますが、
何よりも考えなくてはならないのは、光源との位置関係です。

全光(ぜんこう)と言われる、自分から見て真正面に光が当たる位置は、
石膏が真っ白になってしまい、白い紙に描くには難しくなります。
逆光か、斜めから光が当たっていて、陰影がはっきり見える位置がお勧めです。

また、石膏は高めの台に乗せることが多いのですが、
少し近めに見上げるような位置も描きやすいです。
顎の下が見える位置であることがポイントです。
これによって、より石膏の立体感が表現しやすくなるでしょう。

最後に、首像や胸像の場合、できるだけ
横顔ではなく、両目が見えている場所を選んでください。
横顔の場合も立体感が出しにくくなります。

ただし、首をひねっているような像の場合(メヂチなど)
横顔でも体のひねりが見える場所の場合は、
より石膏が立体的に見える場所を選ぶため、
動きながら場所を決めるようにしてください。


描きやすい位置について

何枚か枚数を重ねると、少しずつ自分の好みの場所や光の加減が分かってきます。
しかし、まだ枚数を重ねていないと、何が描きやすいのか、
何を基準に選ぶのか分からないことがあります。

下のいくつかのポイントをのうち、いくつか、
またはどれかをテーマに選んでみてください。


○モチーフの主役を決め、それが一番かっこよく見える場所から描く

○陰影がはっきり見える場所を選ぶ(逆光もお薦めです)

○紙に収めたときに構図が想像しやすく、安定感のある場所を探す

○四角いモチーフの場合は三面が見える位置、円柱は上の面が見える位置にする

○自分が描きたい雰囲気を想像し、それに一番近い場所を探す



自分でモチーフを選ぶ場合は別ですが、教室や学校で描く場合は、
モチーフがすでに組んである場合がほとんどでしょう。

その場合でも「描かされている」のではなく、描きたくなる場所を探します。
何を面白いと思うのか、何がきれいなのか、そういうことを考えながら
場所を探すことが何よりも大事なのだと思います。

場所まで指定されている(受験など)場合でも、少しでも描きたいものを
見つけるようにしてみてください。

これが、絵がうまくなるため、最後までモチベーションをあげて、
ゴールを目指すために、何よりも大事な部分です。
受動的ではなく、能動的にデッサンをすると、上達も早いのです。
自ら動いて、積極的にモチーフと向き合うようにしてみてください。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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