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トリミングのコツを教えてください。

デッサンQ&A吹き出し用画像男性3
ヤマダさん

トリミングのコツを教えてください。

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

「トリミング」とは、画面に描く範囲を、意図的に一部切り取って構成することを言います。
写真は、目の前の風景の一部を四角く切り取る行為なので、トリミングについて考える良い例になりますが、デッサンにおいても、この考え方は非常に重要です。
特に、大きなモチーフや風景を描く場合、全てを画面に収めるのではなく、どこをどう切り取るかを考える必要があります。

ただ漠然とモチーフを紙に入れるのとは違い、トリミングには明確な「テーマ」が必要になります。
まず「自分はこの絵で何を描きたいのか?」を決めなければ、効果的なトリミングはできません。
「目の前の風景の中から、特に何を描きたいのか?」「この美しい光と影の関係性を描きたい」「ガラスに映り込んだ世界を描きたい」というように、まず描きたいこと、つまりテーマを定めるのです。

テーマが決まったら、それが最もよく伝わるように画面を切り取ります。
例えば、大きなモチーフの「大きさ」や「重量感」を表現したいのに、モチーフ全体を画面に入れてしまうと、かえって小さく見えてしまいます。
そんな時は、あえて画面の端でモチーフを大胆に切り、その巨大さを表現します。
逆に、細やかなディテールを描きたいのであれば、カメラでズームアップするように、ぐっと狭い範囲をトリミングします。

ただし、トリミングする際には注意点もあります。
主役以外のものが、何だか分からない断片として画面に入ってしまうと、絵としての完成度が下がることがあります。
特に、ほんの少しだけ何かの角が入ってしまうような場合は、思い切って省略してしまいましょう。

構図を決めた後は、主役と、周りにあるものとの関係性を常に意識しながら、デッサンを描き進めてください。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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