デッサンの壺- -デッサン あれやこれや-- デッサン質問箱 基礎技法編 応用技法編 知識編

苦手なところを集中的に描く方が上達しますか?

デッサンQ&A吹き出し用画像女性1
サトウさん

苦手なところを集中的に描く方が上達しますか?

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

「筋トレは、少し辛いと感じるくらいが一番筋肉がつく」とよく言いますよね。「苦手なことから逃げてはいけない」という考え方は、あるいはこの辺りから来ているのかもしれません。もちろん、仕事などでどうしても苦手なモチーフを描かなくてはならない時は、頑張るしかありません。しかし、ただ闇雲にその苦手な部分ばかりを繰り返し練習しても、実はあまり効果的ではないのです。

それよりも、むしろ自分の「得意なこと」や「好きな描き方」をもっと突き詰めていく方が、良い結果につながることがあります。自分の得意な表現を磨き続けていくと、その技術や考え方を、苦手なモチーフを描く際にも応用し、自分なりにうまく切り抜ける方法が見つかってくるからです。

苦手なことに真正面から向き合うのも一つの道ですが、自分らしいやり方で「うまく乗りこなす」方法を見つけるのも、同じくらい価値のある素晴らしい戦略です。つまり、目標は「苦手な部分をひたすら練習して克服する」ことではなく、「苦手な部分を、どうすれば自分らしく描けるか見つけ出す」ことなのです。

そして、そのためのヒントは、きっとあなたが一番得意としている表現の中に隠されていますよ。

トライトーン・アートラボ_デッサン教室デッサンQ&Aバナー

デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


-デッサンの壺- -デッサン あれやこれや--, デッサン質問箱, 基礎技法編, 応用技法編, 知識編
-

関連記事

重量感を感じさせるには?

タカハシさん デッサンで重量感を感じさせるには? センセイ デッサンが中級から上級へと進むと、単に形や質感、陰影を正確に捉えるだけでなく、その場の雰囲気やモチーフの重量感、描き手の意図といった、より内 …

好きな作家に絵が似てしまいます。

タナカくん 好きな作家に絵が似てしまいます。 センセイ 世の中の漫画やイラストを見ていると、「ああ、この人はきっとあの作家が好きなんだろうな」とか、「これは〇〇っぽい絵だな」と、作風のルーツを感じるこ …

映像作品を作りたいのですが、デッサンは役に立ちますか?

タナカくん 映像作品を作りたいのですが、デッサンは役に立ちますか? センセイ 映画やアニメを観ていて、その構図やカメラワークの素晴らしさに心を奪われた経験はありませんか?カメラワークとは、言ってみれば …

人物の全身を描くとバランスがおかしくなります。

タカハシさん 人物の全身を描くとバランスがおかしくなります・・・ センセイ 人物は、普段からよく見慣れているだけに、かえって造形的な勘違いをしたまま、思い込みで描いてしまいがちなモチーフです。そして、 …

石膏で描きやすい場所を教えてください。

スズキくん 石膏で描きやすい場所を教えてください。 センセイ 自分の背後から光が当たる「順光(じゅんこう)」の位置は、石膏像が白飛びしてしまい、陰影が捉えにくいため、白い紙に描くデッサンでは難易度が高 …

error: