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ある程度上手くなったのですが、そこからなかなか伸びません。

デッサンQ&A吹き出し用画像男性3
ヤマダさん

ある程度上手くなったのですが、そこからなかなか伸びません。

デッサンQ&A吹き出し用画像師匠
センセイ

絵を描いていると、スランプに陥ったり、目の前に大きな壁が現れて、全く上達していないように感じたりすることはよくあります。
その原因の一つとして考えられるのは、あなたの「見る目」が肥えてきた、ということです。自分の絵に対する評価基準が上がったため、以前なら満足できていたレベルでは物足りなくなっているのです。
本当は技術も伸びているのに、それ以上に目が肥えているため、相対的に自分の絵が下手になったように感じてしまう。そんな時は、「今は、描く力よりも見る力が伸びている時期なんだ」と考えると良いでしょう。

むしろ、自分の絵に対していつでも素晴らしいと思えている状態の方が、そこから上達していくのは難しいものです。ですから、スランプは自分の絵と冷静に向き合う「良い機会」だと捉え、良いところは褒め、悪いところは厳しく批判する、という客観的な視点を持つようにしてみてください。

作品を正しく評価するセンスも、まさにこの「ある程度上達した」と感じる時期から本格的に身についてきます。様々な優れた作品を参考にしたり、他の人が描いている様子を横から見させてもらったりして、描く技術だけでなく、良い「目」を育てることにも、ぜひ意識を向けてみてください。

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デッサンでよくある質問をまとめたコーナーです。独学派の方も、学校で勉強している方も、ぜひ参考にしてください。


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